目的
Data Guard の “スナップショット・スタンバイ・データベース” 機能により、スタンバイ DB を一時的に更新可能にする。
環境
- OS: Oracle Enterprise Linux 5.8
- DB: Oracle Database 11g Release 2 (11.2.0.3)
- EM: Oracle Enterprise Manager Grid Control 11g (11.1)
スナップショット・スタンバイ・データベースへの変換
Data Guard の “スナップショット・スタンバイ・データベース” 機能により、スタンバイ DB が一時的に更新可能にできる。”スナップショット・スタンバイ・データベース” となっている間はプライマリからの REDO は適用されず、元に戻すとスタンバイ DB での更新は破棄されて、プライマリからの REDO 適用が再開される。例えば、一時的にスタンバイ DB をテスト環境として使用する場合に使える。
EM Grid Control を使用すると変換が楽にできる。(“変換” をクリックするだけ)
- プライマリ DB インスタンスの “可用性” タブ内の Data Guard の項目から “設定および管理” をクリックして、Data Guard のページを開く
- “変換” をクリック
- “はい”
- 処理中 –> 完了
なぜか上記画面のまま “概要” のページに戻らない。alert.log を確認して処理が終わっていそうだったら、EM の画面を切り替えてしまってよい。
- ロールが “スナップショット・スタンバイ” になる。
スナップショット・スタンバイ DB に対しては DB に変更も可能。
$ sqlplus scott/tiger@STDBY1_DGMGRL
SQL> CREATE TABLE emp2 AS SELECT * FROM emp;
Table created.
フィジカル・スタンバイ DB に戻す場合はもう一度 EM から “変換” をクリックすればよい。